ボトルに蝶のマークの付いたペルターの赤ワイン|カベルネ・フラン

ボトルに蝶のマークの付いたペルターの赤ワイン|カベルネ・フラン

品質の高いワイナリーを求めてあれこれコンタクトを続けていますと
いろいろなワイナリーの話が舞い込んで来るようになり、
その中からペルター(Pelter)を選んで、
幾つかワインを取り寄せたところです。

ペルターのカベルネ・フラン1

ペルター・ワイナリー

2002年に設立されたこのワイナリーは、
イスラエルで最大の非コーシャー・ワイン生産者として知られ、
その品質は高く評価されています。
現在ではブティック・ワイナリーの中でも
一番の規模のグループに数えられ、
当店で扱っているプサゴット・ワイナリーと同じような規模になります。

以前より気にはなっていたワイナリーの一つなのですが、
ブティック・ワイナリーの中でも一番の規模と言いましても
そもそも作っている本数が少なく、
さらにワイナリーが輸出に回しているのは
生産量の20% 程度と言いますから、
日本ではなかなか手に入らない希少なワインと言えるでしょう。

ペルターのカベルネ・フラン2

イスラエルのカベルネ・フラン

そして幾つか試飲用に取り寄せた、
その中にありましたカベルネ・フラン...

ご存知のように、カベルネ・フランと言えばフランスの
ボルドー原産の赤ワイン用ブドウ品種。
シャトー・ラフィットのエドモン・ド・ロスチャイルド男爵が
1980年代にイスラエルに新しいワイン造りを持ち込んだ時に、
イスラエルの土壌の特徴を考慮しながら、
フランスから持ち込んだ品種の一つです。

その後、市場ニーズに合わない事から一時廃れますが、
市場が高品質ワインへと変貌を遂げる中でイスラエルにしっかりと根付き、
またカベルネ・フランはイスラエルの土壌に合うと広く認識され、
イスラエルの中心的な品種になるのではと期待されている品種です。

さてこのペルターのカベルネ・フラン

滑らかな口当たりと湧き上がる豊かな風味と共に、
抜栓直後は濃縮した酸味が存在感を見せますが、
これもすぐにマイルドな装いに姿を変え、
重厚感の漂う、しっとりと厚みのある味わいが広がります。
重たい料理もしっかりと支えられそうで、
たいていのメインディッシュに応えられる雰囲気を漂わせています。

そして30分ほど経過するといよいよワインが本領を発揮し始めます。
香りにも一層の膨らみが漂い、
重厚感が幾分影を潜め、
酸味、タンニンの渋みがとてもマイルドになって
明るく艶やかな一面を見せ始めるのです...

品の良い果実味と心地よい酸味の広がり、
そしてほのかな甘味に穏やかなタンニン。
全体の調和のとれた深み、奥行きを漂わせ、
柔らかく鼻に抜けるふくよかな刺激と果実香が重なり合い、
長い余韻を形造っています。

穏やかで口当たりの良い味わいの中にもメリハリがあり、
深みのある味わいが気品を漂わせるペルターのカベルネ・フラン。
抜栓直後の重厚感漂う味わいも良いですが、
30分ほど経った、この調和のとれた何とも心地よい味わいがお勧めですね。

 

ペルター・ワイナリーのワインはこちらから: 『ペルター・ワイナリー