カーメルワイナリーの高級赤ワイン【シングルヴィンヤード・メルロ】

変わらぬ高い評価のシングルヴィンヤード・メルロ

前回の“地中海ブレンド” に続いてのカーメルワイナリーですが、
今回の単一畑ワインは、ゴラン高原の北西－標高780m以上に位置する
シャアルぶどう園で作られたメルロ100% のワインです。

ワイナリーが言うには『ウルトラ・プレミアム』の
シングルヴィンヤード・ワインだそうで、
ぶどう園のもつ最大限の可能性を引き出すべく、
ぶどうの選別やワインの生産プロセスは細心の注意と高い品質基準で管理され、
テロワールを反映したワインの特色ある資質、特徴が守られるように
努力が続けられているとのことです。

このカーメルのシングルヴィンヤード・シリーズが、
イスラエルに留まらず海外からも長年に渡って変わらぬ高い評価を得ているのは、
こんな背景があっての事なんですね。

色は幾分紫色も交じる深いルビー色。
凝縮したプラムの果実香、樽香、ロースト香に少し土の香りも交じります。
舌触りは滑らかで軽やか。
後からとても柔らかなタンニンの刺激が広がります。
抜栓直後でまだ深みやふくよかさに欠ける気もしますが、
早くも引き寄せられる気品が漂っています．．．

気品に満ち、調和の取れた味わいが心地良いメルロ

イスラエルでは芳醇で濃厚なメルロが多い中で、
このメルロは澄んで気品に満ち、軽やかさも漂う味わいです。
そしてほんの１５分も経ちますといよいよ実力を発揮し始め、
柔らかくふくよかな味わいに澄んだ深みのある味わいが重なります。
バランスの良さが際立ちますね。

そしてさらに時間が経過すると、
今度は隠れていた果実味やタンニンの刺激が幾分メリハリを効かせ始め、
柔らかく、突出したものが何もない穏やかさを醸し出しながら、
芳醇さとも違う存在感のある艶やかな味わいが顔を出し、
余韻に広がる穏やかなタンニンの刺激が深み、厚みを匂わせて心地良く、
品の良い調和の取れた味わいが広がるのです。

このワインは、とにかく抜栓後30分は待った方が良いでしょう。
落ちついた、ゆったりと穏やかで優しいメルロの心休まる味わいと、
あとから漂うしなやかなタンニンの刺激の心地よさがたまりません。

カーメル・ワイナリーのワインはこちらから： 『カーメルのワイン一覧』