地中海品種輝くペルターのブレンド赤ワイン【シラーズ・グルナッシュ】

地中海品種輝くペルターのブレンド赤ワイン【シラーズ・グルナッシュ】

ペルターの他のワインと同様に、
どんな場面でも、そして誰もが『素晴らしい!』と
感嘆の声を上げますのがシラーズ・グルナッシュ。
シラーズとグルナッシュのブレンドで、
ペルターには素晴らしいシラーズがあるのですが、
それでもその存在は燦然と輝いています。

ペルターのシラーズ・グルナッシュ1

イスラエルのグルナッシュ ( 出典:http://winesisrael.com/ )

1880年代初頭にロスチャイルド男爵がイスラエルでワイン造りを始めたときに、
同行したフランスの農業専門家達は、
気候の類似性から南フランスで栽培されているぶどう品種が良く育つと確信し、
南フランスで栽培されていたカリニャンやグルナッシュを強く推奨します。

そんな経緯から最初の開拓時期にはカリニャンやグルナッシュが
広く育てられるのですが、
1887年になると男爵は彼らの意見を覆し、
カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、そしてマルベックと言う
ボルドー品種に注力していく事になるのです。

その後、ニューワールド・ワインと呼ばれることになる新しい時代を迎え、
ゴランハイツワイナリーの先駆的な活動もあり、
イスラエルの高品質ワインはボルドー品種で成功を見ることとなり、
地中海品種、特にグルナッシュは姿を消していってしまいます...

ところが最近になって地中海品種へ回帰する活動も顕著になってきて、
再度グルナッシュが日の目を見る事になります。
そもそもイスラエルは地中海の東端にある国ですからね。
~以上、出典:http://winesisrael.com/ ~

ペルターのシラーズ・グルナッシュ2

ペルターのシラーズ・グルナッシュ

そんな背景を持つイスラエルのグルナッシュですが、
他の品種とのブレンドで使われて輝きを見せてきた品種で、
シラーズとのブレンドになりましたのがこのシラーズ・グルナッシュ。

色は幾分紫がかった濃いルビー色。
柑橘類のほのかな甘味、柔らかなロースト香に、
湿った樹木の香りが広がります。

抜栓直後の最初の一口目から滑らかな口当たりと
芳醇で厚みのある味わいがゆっくりと広がり、
まろやかで柔らかく上品な酸味、穏やかな果実味、
そして軽やかで豊かなタンニンの刺激が絡み合います。
全体のバランスが素晴らしいワインです。
フルボディのたたずまいをしっかりと匂わせながら、
しっとりとして重心の低い、品の良い趣を漂わせています。

抜栓後30分も経ちますといろいろな味わいが溶け合って、
一層柔らかくまろやかな味わいが広がります。
余韻には心地良い適度の酸味に
チョコレートを思い起こさせる深いコクと滑らかさが交じり合い、
絶妙のバランスと品の良さを見せながら、
柔らかく上品なタンニンの刺激が優しく全体を包み込むのです。

ペルター・ワイナリーのワインはこちらから: 『ペルター・ワイナリー』