イスラエルの注目品種:プティ・シラー【濃密なフルボディ赤ワイン】

イスラエルの注目品種:プティ・シラー【濃密なフルボディ赤ワイン】

フランス~カリフォルニアを経由して...

プティ・シラーはシラー(Syrah)と南仏土着の品種、
プルールサン(Peloursin)の掛け合わせだそうです。
フランスからカリフォルニア州に持ち込まれて花開いた品種で、
パワフルで濃厚なワインを生み出すことで知られていますね。

テパーバーグのレガシー・sッヒリーズ

イスラエルには1970年代に導入されたようですが、
何故かイスラエルの風土に合うと捉えられているようで、
イスラエルの特色あるワインの一つとして
期待されている品種でもあります。
とは言うものの、イスラエルにおける2016年度の
ブドウ品種の収穫量を見てみますとプティ・シラーは全体の僅か2%。
とても希少なワインである事に変わりはありません。

ヴィトキンで出会ったプティ・シラー

プティ・シラーと言いますと、
以前はヴィトキンのプティ・シラーを扱っておりまして、
インキーな色合いとこれでもかとばかりの特色ある濃厚な味わいで、
ずいぶん皆様には気に入って頂けましたから、
日本人の好みには合うと考えているところです。

テパーバーグのプティ・シラー

テパーバーグのプティ・シラー 2013

さて、今回イスラエルから届きましたのは、
テパーバーグ・ワイナリーのレガシー・シリーズの3本で、
その中の1本がプティ・シラー 2013。
色合いは光りを通さない、少し紫色も交じる濃密な赤紫色。
微かなロースト香とともに
濃縮感溢れるブラックベリーやプラムの香りが広がります。
どっしりとした膨らみを漂わせながら、
果実味が深くしみこんだ、
プティ・シラーらしい濃密な味わいが広がるのですが、
穏やかな口当たりが落着いた雰囲気を醸し出しています。

飲む温度を整える

少し冷やして、飲む温度を18℃前後に整えた頃です。
適度の酸味と果実味がバランス良く溶け合い、
澄んだ気配にプティ・シラーの匂いを重ね合わせながら、
可憐で上品な、特色溢れる世界が広がり始めるのです。
まだまだ秘めたポテンシャルも漂わせていて、
高めの温度の濃密な味わいも良いですが、
この優しく繊細な味わいのプティ・シラーも良いですね!

ご参考: イスラエルのワイナリー事情