イスラエルワイン|ティシュビのピノ・ノワールと飲み頃

イスラエルワイン|ティシュビのピノ・ノワールと飲み頃

今日の話題はティシュビのピノ・ノワール2011と飲み頃について。
今までの経験からしますとイスラエルワインは、
概ね5年~6年は問題なく楽しめますので、
このピノ・ノワールもこれからどうなるか、
と言う時期を迎えたあたりでしょうか。

ティシュビのピノ・ノワール1

尤もティシュビ・ワイナリーは長熟に耐えうるワインを造っていまして、
例えば同じエステートのカベルネやメルロでは8年目、9年目でも
その味わいを維持していますから一概には言えませんし、
それに『いつが飲み頃か?』なんてなかなか分かるものではありません。

さて今回のピノ・ノワール。
1年ほど前と比べてみますと抜栓直後の香りが弱くなっていて、
色合いに幾分レンガ色も混じるようになっているのが分かります。
口に含んでみますと果実味も控え目で、
全般に味わいが淡泊 ...何となくピークを過ぎた印象も漂います。

ティシュビのピノ・ノワール2

まだちょっと早い気もしますので、これはボトルの個体差?
...などとあれこれ思いを巡らしますが、
ほんの10分、20分も経ちますといろいろな味わいが顔をのぞかせて、
全体のバランスも徐々に整い始め、
まろやかな味わいが広がるようになってくるのです。

果実味は以前より萎えている気はしますが澄んだ味わいで、
穏やかな酸味が柔らかなタンニンの渋みと重なり合い、
しっとりと落着いた雰囲気を醸し出していて良いですね。

若いワインを飲み慣れている方には、
少し果実味が弱いと感じるかも知れません。
熟成の進んだワイン、あるいは少しピークを過ぎたかなと思われる、
枯れた感じのするワインは、
普段なかなか接する機会がありませんから...

ティシュビのピノ・ノワール3

一方で幾分枯れた味わいがお好きな方には、
ゆったりとグラスを傾けるのにピッタリの味わいで、
これはたまらない1本でしょう。

大勢でわいわい飲むにはちょっと不向きですが、
お二人の上品な時間を彩るのにはこの上ない味わいと言えます。

若いワインに少し熟成の進んだワイン...
それぞれの味わいを楽しむ機会を持って見てはいかがでしょう。

現在はピノ・ノワールの販売は終了していますが、
あれこれイスラエルワインをお試しになりたい方はこちらから:
https://www.ijcmdot-com.jp/