カーメル・アペラシオンのフルボディ赤ワイン|カベルネ・シラーズ

カーメル・アペラシオンのフルボディ赤ワイン|カベルネ・シラーズ

カーメルのブレンド:カベルネ・シラーズ

カベルネとシラーズのブレンド

カベルネとシラーズのブレンドと言いますと、
有名なのはやはりオーストラリアでしょう。
ニューワールドと呼ばれる地域では
自由に様々なブレンドが作られた訳ですが、
フランスでは許されなかった、
カベルネとシラーズのブレンドがオーストラリアで試みられ、
ペンフォールドワインの活躍などもあって
その存在感を高めていった訳ですよね。

一方イスラエルのワインメーカー達の特徴の一つとして、
ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど、
世界各地でワイン造りの勉強をしていることが上げられます。
世界中のワイン造りの技術が融合しているとも言える状況なのです。

そんな流れもあって、
イスラエルでもオーストラリアのブレンドの特徴が取り入れられ、
ニューワールド・スタイルのカベルネとシラーズのブレンドが
広く受け入れられているようです。

カーメルアペラシオン|カベルネ・シラーズ

地中海品種への回帰

一方で、イスラエルが属する地中海のブドウ品種へ
回帰する動きもありまして、
盛んに地中海品種のブレンドも作られています。
注目を浴びる地中海品種となりますと、
カリニャン、グルナッシュ、マルセラン、プティ・シラー、
ムールヴェードル、そしてシラー(シラーズ)が挙げられます。
特にグルナッシュ、シラー(シラーズ)、ムールヴェードルのブレンドは
GSMとも呼ばれますが、
これもオーストラリアで始まったようですよ。

いずれにしろ地中海品種への回帰の中から注目を集めるGSMと、
先に出てきましたカベルネ・シラーズの2通りのブレンドが、
従来からのボルドースタイルと共に、
イスラエルでも注目されるブレンドになっているのです。

カーメルアペラシオン|7カベルネ・シラーズ2

そんな背景も匂うカーメルのアペラシオン|カベルネ・シラーズ...

カーメルのアペラシオン・シリーズは、
イスラエルの聖書の時代に関わる動物たちをラベルに登場させている、
カーメルの中位に位置づけられるシリーズです。
カーメルの創造性が込められたシリーズとも言われていて、
テロワールを前面に、
イスラエルが属する地中海のワインの香りを表現することに重きを置きながら、
一貫して美味しい味わいで飲む人を魅了し続けています。

 

カベルネ・ソーヴィニョン – シラーズ 2013 の味わい

上ガリラヤ地方(※)で育った
カベルネ・ソーヴィニョンとシラーズのブレンドで、
ラベルに描かれたフクロウの絵が静かにこちらを見ています。
このフルボディの赤ワインは12ヶ月の樽塾を経て出荷されていて、
色は濃い赤紫色。粘性も見て取れます。

カーメルアペラシオン|カベルネ・シラーズ3

樽のロースト香にプラムやチェリー系の果実香が交じり合い、
控え目な酸味、柔らかなタンニンの渋みに、
ほのかな甘さと凝縮感漂う果実味が重なります。

そして抜栓からほんの20分も経った頃でしょうか、
透明感のある柔らかな酸味が時折顔を出しては
適度に味わいを引き締めながら、
タンニンの柔らかな刺激とふくよかな渋みが
厚みのある味わいを醸しだし、
果実味の澄んだ味わいがしっとりとした上品さと
飲みやすさを演出しています。

フルボディの骨格が見せる奥行きや深み、膨らみを漂わせながら、
一方で軽やかさを感じさせる口当たりが心地よさを誘います。
時間の経過と共にゆったりと広がる、
柔らかなタンニンと複雑味溢れるバランスの良い余韻が何とも魅惑的で、
イスラエルのブレンドワインの特徴を良く現していると
市場で高く評価されているカベルネとシラーズのブレンドワインなのです。

※ガリラヤ地方:
イスラエルの北部に位置し、上ガリラヤ、下ガリラヤ、ゴラン高原の
三つの地域に分かれています。
イスラエルのワイン造りが盛んな地域については
イスラエル全土で育まれるワイン造り参照。

カーメル・ワイナリーのワインはこちらから: 『カーメルのワイン一覧』