自然派志向のワイン造りが息づくシングルヴィンヤードのマルベック

自然派志向のワイン造りが息づくシングルヴィンヤードのマルベック

マルベックと言いますと(特にアルゼンチンのマルベック)、
完熟した果実の旨味を凝縮しながら、
渋みは控え目で柔らかなタンニンが凝縮感や濃厚感を醸し...
と言った印象が浮かびます。

こんな味わいに加えて自然派志向のワイン造りが息づく、
濃厚なだけではないエレガントな味わいを放っているのが
このティシュビのマルベックなのです。

イスラエルのワイン造り近代化の当初から導入された品種の一つ
イスラエルにおける近代のワイン造りが、
シャトー・ラフィットのエドモンド・ドゥ・ロスチャイルド男爵による
1880年代の投資から始まったことは何度も触れてきましたが、
この時期にシャトー・ラフィットより持ち込まれましたのが
カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、マルベックの3種類。
当時、マルベックはボルドーの中核品種でしたし、
何よりマルベックは当初よりイスラエルに持ち込まれていたんですね。

ティシュビのマルベック-1
そしてその頃からブドウ造りを始めたティシュビ・ワイナリー
ここでティシュビ・ワイナリーと言いますのは、
まさにロスチャイルド男爵がイスラエルでワイン造りを始めたときに、
男爵より請われてブドウ造りを始めたワイナリーですから、
ティシュビのマルベックには、
その頃からの歴史が息づいているともいえるでしょう。

シングルヴィンヤード マルベック2012
このティシュビのマルベックは、
エステート・シングルヴィンヤードシリーズの中の1本で、
黒ラベルが貼られており、
それだけで特別の位置づけのワインであることが判ります。
ハイファ地区のギヴァト・アダ ブドウ園で
収穫されたブドウから造られており、
2週間の醸しを経て最初の圧搾で絞られた高品質ジュースが使われ、
12ヶ月間のオーク樽熟成を経てノンフィルターで瓶詰めされています。

ヴィンテージから7年目を迎えて熟成も十分!
色は濃い赤紫色をしていますが、
よく言われる黒ワインと言われるほどの黒っぽさはありません。
ブラックベリーやブルーベリーの香りに
完熟感漂うプルーンや干しぶどうの香りが重なり、
タバコ香あるいはカカオの香りも入り交じる濃密な香りが漂います。
タンニンと果実味が一つに溶け合って豊かな味わいを醸し出し、
柔らかく調和の取れた穏やかでエレガントな味わいが広がります。

ティシュビのマルバック-2
酸味は控え目
重厚感が漂よいますが決して重た過ぎることはなく、
バランスの良い、深みのある、
穏やかで優しい味わいが実に良いですね。
これに後から厚みのある柔らかなタンニンの刺激が優しくまとわりつき、
長い余韻の中に漂うほのかな果実の甘味も心地良さを誘います。

ティシュビのマルベック-3
繊細で品の良さが漂うマルベック
十分なふくよかさ、厚みを感じさせながらも、
ジャミーと表現されるような濃密感とは一線を画し、
優しく落ち着いた、
しっとりとした雰囲気が品の良さを醸し出しています。
日本人の繊細な感性にとても良く合う個性豊かなマルベックで、
自然派志向のティシュビの実力を遺憾なく発揮していて、
ぜひおすすめしたい1本と言えるでしょう。

お試しはこちら: ティシュビ・シングルヴィンヤード|マルベック

生産者であるティシュビ・ワイナリー
1882年に設立されたティシュビワイナリー( Tishbi winery )は、
イスラエルのワイン作りで重要な役割を果たしたエドモンド・ド・
ロスチャイルド男爵の依頼を受けてブドウ作りを始めました。
地中海を臨むカルメル山麓から始まったブドウ作りも
ゴラン高原を含むガリラヤ地方、エルサレム近郊のジュディアンヒルズ、
そして南のネゲブ砂漠とイスラエル全土に広がっています。
土壌の持つ力を信じてブドウを育てるやり方を創業以来続けていて、
農薬や殺菌剤、除草剤は使用せず、また肥料を使う事もなく、
自然派志向のワイン造りを行っていまして、
コーシャ認定とともにヴィーガン認証も取得しています。

詳しくはこちら: ティシュビ・ワイナリー