飲み頃を計る（３）- ４年目を迎えたPsagot カベルネ・ソーヴィニョン｜エルサレム近郊のプサゴット・ワイナリー

３年が経ち、４年目に入る頃になると、このカベルネは素晴らしい味わいを披露し
始めます。以前はここまで美味しいとは思わなかったのですが、これはぜひお薦め
したいカベルネですね。

開けた途端にチェリーやベリーの果実香が豊かに広がり、後から湿った下草、土壌
の香り、キノコ、ゴム、皮の香りなどが漂う複雑味豊かな香りが重なります。
そうです．．．ラベルを見るとやはり『ジュデアンヒルズ』と書いてあって、土地柄
が偲ばれます。
渋みはマイルド。濃厚なタイプと言うよりはミディアムボディの口当たりなのですが、
何故かしっかりとした味わいが広がります。そして後から柔らかく湧き上がる繊細で
豊かな果実風味。これに心地よい渋みとスパイシーな余韻が続き、素晴らしい味わい
です。

角の無い、すうっと消え入るように流れ落ちる滑らかな喉越しが堪らず、何もなくて
もすいすい飲めてしまいます。フルボディ寄りのミディアムボディと言ったところで
すが、奥深いたたずまいに複雑味漂う長い余韻が一層味わいを引き立たせ、何とも楽
しい時間が流れます。