艶やかな味わいを見せるティシュビ・シングルヴィンヤードのカベルネ・フラン

艶やかな味わいを見せるティシュビ・シングルヴィンヤードのカベルネ・フラン

プサゴットのカベルネ・フランに出会ってすっかり魅了されてから、
常に気に掛けてきた品種ですが、
ここで出会いましたのがティシュビの単一畑カベルネ・フラン。
エステート・シリーズの上位グループに属し、
なんとまあ素晴らしい味わいが広がるじゃありませんか...
Tishbi カベルネ・フラン1 ブレンドにあれこれと使われる事の多い品種だそうですが、
イスラエルでは100%カベルネ・フランもよく登場しています。
尤も収穫量は全体の2%程度ですから、
やはり希少なワインと言う事になるのでしょう。

さてティシュビ・エステートの Single Vineyard Cabernet Franc 2012。
チェリー系果実の熟した柔らかい香りが豊かに湧き立ち、
さらに深い森の土壌や下草を思い起こさせるしっとりとした香りに、
少し焦げた樽香、タールの香りなど、豊かな香りが交錯します。
Tishbi カベルネ・フラン2 色は透明感のある赤味を帯びた何とも魅力的な赤紫色をしていて、
キラキラと輝いています。
口に含むと熟した豊かな果実味が溢れだし、
喉を伝わる粘性を帯びた柔らかな刺戟も心地よく、
ちょうど良い酸味に程よい渋みが重なり合い、
柔らかな刺激と共にふくよかな味わいが広がります。

フルボディの、濃縮感、濃厚感に溢れた味わいが解き放たれるときの
豊かな広がりが何とも心地よく、
空気に触れる時間とともに艶やかな味わいが深みを増します...
Tishbi カベルネ・フラン3 プサゴットは気品に満ちた味わいでしたが、
上品さとか、気品とかはさておき、
こちらは濃厚さと緻密さが存在感を際立たせ、
艶やかな味わいが魅力的な、
フルボディ好みの日本人に合いそうな味わいです。

ただし全体のバランスはあくまで素晴らしく、
軽やかさ、明るさがゆったりと流れて
フルボディの堅苦しさはありません。
飲んでいてワクワクしてくる、何とも楽しいワインです。