イスラエルのシラーとシラーズ|イスラエルワイン

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イスラエルでのシラー/シラーズの収穫量はカベルネ・ソーヴィニョン、カリニャン、
メルロに次いで第4位を占めていて、中核の品種の一つになっていると言えます。
またシラーとシラーズは同じ品種のブドウだそうですが、イスラエルではブドウの木
(クローン)がどこから持ち込まれたか、あるいはワインの作り方がフランス・スタ
イルか、ニューワールド・スタイルか等々で、シラーとシラーズの名前を使い分けて
いるようです。名前に作り手の思いが現れているのも面白いですよね。
ビンヤミナ リザーブ シラーズ2010
そんな中で今回取り上げましたのがビンヤミナ リザーブ・シリーズのシラーズ 2010。
色はしっかりとしたルビー色で少し明るさも感じられ、柔らかく濃厚な果実香、焦げ
た樽の香り、ロースト香が漂います。
口に含むと凝縮したプラム、ブラックベリー系の果実風味が口一杯に広がり、その後
にピリッと胡椒のスパイシーな刺激が続きます。滑らかな舌触りに、渋み、酸味、共
に控えめで、マイルドな味わいの中にもしっかりとした果実の凝縮感はあり、抜栓直
後ですがこれは美味しい。
とてもソフトな口当たりが良いですし、後に長く続く胡椒のスパイシーな余韻も良い
ですね。
柔らかく上品な味わいのビンヤミナ シラーズ
そしてほんの30分ほどですが時間の経過と共に適度の柔らかな渋みが交ざり合うよう
になり、一層バランスがよくなります。抜栓直後から楽しめますが、これくらいの時
間が経過した後の味わいがお薦めです。

もちろん濃厚でフルボディなのですが、太陽がギンギンと輝く土地で育ったブドウで
作られたワインとはちょっと違い、これでもかとばかりに凝縮感あふれるシラーズで
はなく、味わいに控えめさや幾分透明感が漂う一方で時折ジャムっぽい濃厚感やチェ
リー系の果実の甘みがふと漂う複雑味もあり、柔らかく上品な味わいのシラーズです。

今人気の、こちら(ペルターT-セレクション)のシラーズもご参考までに。