ワインの飲み頃を計る – バルカン・エイタン|イスラエルワイン
バルカン アッサンブラージュ・エイタン 2011
半年ほど前にバルカンのアッサンブラージュ・エイタン2011を開けたときの事、
2010年の素晴らしい味わいとはちょっと違う出来具合に『これはもう少し待った
方が』との印象でしたが、2014年の秋も深まり、もう一度開けて見る事にします。
最も、そもそもブドウ品種のブレンド比率が変わっていて、単純な比較とはいか
ないようですが。
・2010年: シラー 52%、メルロ 30%、カベルネ・ソーヴィニョン 18%
・2011年: シラー 34%、メルロ 32%、カベルネ・ソーヴィニョン 34%
さて、味わいの方は半年前とはすっかり変わっていまして... チェリー系の豊かな果実香が立ち上がり、これに土の香り、森の下草の香り、 ツーンとくる樽香が加わります。 『この土の香りはプサゴットのメルロと同じような』と思えて収穫されたブドウ園 を見てみると、そうなんです。やはりジュデアンヒルズです... 口に含むと、滑らかで、濃厚で、豊かな果実風味が広がり、スパイシーな刺激も柔 らかくて心地よく、適度の酸味、渋みが広がって、抜栓直後とは思えない味わいで す。まずは素晴らしい出足じゃありませんか...
30分ほど経過すると、マイルドで透明感のある果実の酸味に控えめな渋みがバラン スよく纏まった上品な味わいが広がり、これに柔らかな胡椒の刺激が余韻として続 きます。フルボディの味わいですが、軽やかさ、透明感も加わって奥深い味わいを 漂わせています。 まだまだ秘めたものを感じさせますが、今飲んでも素晴らしい味わいが楽しめます。 バルカンのエイタンは、3年目後半から4年目(9月の収穫時期から数えると3年 目以降)になれば飲み頃と言えそうです。
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