デイリーワインと瓶内熟成|イスラエルの赤ワイン
- 2016.08.31
- イスラエルー赤ワイン
- カベルネ, セガル BEN AMI, テーブルワイン, メルロ, 瓶内熟成
セガル BEN AMI のカベルネとメルロの話
このカベルネとメルロは、
ヴィンテージが変わってもいつも変わらぬ味わいで迎えてくれる、
安定感のあるワインです。
現在のヴィンテージは2013年で、一年ほど前に飲んだときも、
いつも通りの透明感に富んだ、軽やかで明るい、
ミディアムボディの味わいを楽しむことができたのでした...
ところが先日栓を開ける機会があったときの事なのですが、
どことなくフルボディのたたずまいを匂わせていて、
軽やかと言うよりも濃縮感のある味わいが広がるのです。
デイリーワインだって熟成は進む?
熟成が進むと角が取れてまろやかになるとは良く言われますが、
元々酸味や渋みは控え目ですから角が取れるという感じではなく、
厚み、深み、膨らみの増した口当たりで、
どうも瓶内熟成が進んでいる趣なのです。
確かに利用している定温倉庫の温度は15℃~18℃に管理されていますから、
瓶内熟成が進む環境(?)ではありますけれど。
セガルのBEN AMI シリーズは、
ミディアムボディの軽やかで明るい味わいが楽しめるデイリーワインで、
熟成を期待するようなワインではありませんが、
以前よりもちょっと重心の低い、しっとりと落ち着いた趣があって、
この味わいもなかなか良いですね。
イスラエルワインがしっかりと造られている事に間違いはありませんが、
デイリーワインでも
時間の経過による一寸した変化が楽しめるとは愉快じゃありませんか。
そしてこんな変化に気づきますと、
ワインの息づかいまでも伝わってくるようです。
ワインを飲む温度に気をつけながら...
飲む温度が高い場合には、
特にメルロは幾分ジャムっぽさを感じる場合もありますので、
こんな場合には、抜栓後、ほんの5分~6分程度で良いですから、
氷水で冷やすと宜しいでしょう。
ちょうど“今月のPick up”でも取り上げていますので、
時間の変化を楽しんで見る(?)のも宜しいかも知れません。
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