初夏を思わせる暖かさとスクリューキャップのソーヴィニヨン・ブラン
- 2015.05.02
- イスラエル-白ワイン
- ソーヴィニョン・ブラン, ビンヤミナ
満開のつつじがあちらこちらで香りたち、初夏を思わせる暖かい(暑い?)
日が続いていて、何故かソーヴィニヨン・ブランが合いそうに思われ、
幾分酸味がかったフレッシュで若々しいイメージを思い浮かべながら
ビンヤミナのリザーブ ソーヴィニヨン・ブランを取り出します。
ところがこのワイン、今まで飲んできた他の(イスラエルの)
ソーヴィニヨン・ブランとは全く違う味わいでした。
キャップシールを剥がすつもりで開けて見ると、何とこれがスクリュー
キャップで、いきなりワインの香りが広がって“あれ?...”
ビンヤミナはスクリューキャップも使い始めたようです。
途中で栓をしようとして、
そこでキャップがもう使えないことに気が付く始末。
さてワインの方は白い花を思わせる少し甘みも伴った柔らかい香りが
広がり、色は黄金色。ゆっくり揺らすと少し粘性もあるようで、
そしてしっとり感が見て取れます。
口当たりはとても滑らか。見た目通りにしっとりとしていて、
微かに甘味も感じられ、ねっとりとした凝縮感に包まれています。
最初のねっとりとした舌触り、上品な甘み、
そして白い花の香りが抜けた後は爽やかな酸味が心地よく広がり、
余韻に洋ナシを窺わせる豊かな果実風味が漂い、
さらにその後から角のない柔らかな刺激が湧き上がります。
香り、甘み、酸味、そして柔らかな刺激...
これらが何ともバランス良く交り合った豊かな風味が流れます。
少し冷やしてみるとマイルドで上品な青りんごの酸味が加わって
爽やかさが増し、ねっとり感が幾分抑えられるものの透明感が漂い、
さらに洒落たアルコール香が顔を出してふくよかさをを醸し出していて、
味わいに豊かさと奥深さ、複雑味が重なった素晴らしい味わいです。
飲み続けていると徐々にアルコールが回るのですが、
この適度の酔い心地がたまりません。
アルコール香の漂う大人の雰囲気が洒落た落ち着きを醸し出し、
余韻に繋がる柔らかくも長い刺激が何とも心地の良い
1本じゃありませんか。
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