宝石の名前の付いたイスラエルワイン|ビンヤミナのダイヤモンド
- 2016.07.15
- イスラエルー赤ワイン
- The Chosen シリーズ, ビンヤミナ, 赤ワイン
ビンヤミナのThe Chosen シリーズ...
宝石の名前の付いたワイン・シリーズとして評判ですが、
今回はその中から久々にダイヤモンドの登場です。
ヴィンテージは2012年に移っていますから4年目で、
もう1年くらい待った方が良いのですけれど。
抜栓直後の味わい
どっしりとしたボトルの雰囲気そのままに、
色は光を通さない凝縮感溢れる濃い赤紫色。
抜栓と同時に完熟したチェリー系の果実香が漂い、
これに深い森の奥の土壌にも似たガリラヤ地方の土壌の香り、
松脂の香り、スモーキーな香りが溶け合います。
口に含むと幾分甘みも伴う果実味が広がり、
酸味、渋みは控えめながらも濃厚な味わいです。
そして余韻に漂う白胡椒のスパイシーな刺戟...
まだまだバランスを欠いた味わいですが、
深い味わいを秘めた雰囲気が漂い、
いやが上にも期待感が高まります。
ところが時間と共に変化は現れるものの、
今一つインパクトの弱い印象をぬぐえないのです。
すごい味わいを内に秘めたまま殻にこもり、
解放される時をじっと待っているような、そんな印象でしょうか。
このワインの狙い?
『やはりもう1年くらい待った方が良いのかも...』
などと思い始めてちょっと肩の力が抜け、
そばにあったチーズを一口かじった時の事なのです。
爆発するような豊かな果実味が突き抜け、
何か物足りなさが覆っていた全体のバランスも一気に弾けて、
まあ、何とも魅惑に包まれた素晴らしい味わいが広がるじゃありませんか!
『これがこのワインの狙い?』
とでも深読みしたくなるような驚きの変化なのです...
そうですね。
このワインを楽しむ時には料理と一緒がお薦めですね。
こってりとした、味の濃い料理なら何でも合いそうな雰囲気です。
もう1年待った味わいが楽しみではありますが、
どうしてもワインだけの味わいをすぐにでも楽しむ場合には、
抜栓から1日置いた2日目が宜しいようです。
柔らかくどっしりとしていて重心の低い、
深く厚みのある味わいにご満足頂ける事でしょう。
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