ヨゲヴとはヘブライ語で農業従事者と言う意味だそうです。ビンヤミナのヨゲヴ・
シリーズのワインは十分に熟した最高の品質のぶどうを古樽で熟成して作られてい
て、これらのぶどうを作り上げたぶどう栽培者を称え、裏ラベルにはその名前が刻
印されているのだとか。
今回開けたのはヨゲヴ カベルネ・ソーヴィニョン - シラーズ 2010。カベルネと
シラーズ 50% ずつのブレンドで、下ガリラヤ地方とジュデアンヒルズのブドウ畑
でそれぞれ収穫されています。開けた途端にチェリーの果実香が湧き立ち、キラキ
ラと輝く赤味がかった濃いルビ―色が魅惑的で、ほのかに甘い香りも漂います。
全体にマイルドなミディアムボディの味わい。透明感に満ちた軽い果実の酸味が心地
よさを誘います...飲んでいるうちにバランスもどんどん良くなっていき、しっかりと
溶け込んだ果実味に適度の酸味や渋み、白コショウのスパイシーな風味が絡み合った
柔らかな味わいが広がります。
微かに流れる土の香りが素朴な土着の趣を漂わせ、少し苦味も伴う複雑味が魅惑的な
味わいと奥深さを醸し出していて飽きさせません。
少し落ち着いた風情と素朴さの漂う口当たりの優しい味わいが何とも言えない魅力を
放っていて、気取らずに楽しむのが良さそうです。
※イスラエルで最も古いワイナリーの1つである
ティシュビ・ワイナリーもハイファ・ビンヤミナ地区に拠を構えています。