カーメル・シングルヴィンヤード|シラーズ・カヨウミ2012

カーメル・シングルヴィンヤード|シラーズ・カヨウミ2012

ご紹介しているシングルヴィンヤード|シラーズ・カヨウミは、イスラエル北部の単一畑で造られた、カーメルの姉妹ワイナリーであるカヨウミの高級フルボディ赤ワインです。
ごく少量の高品質ワイン造りを目的とするカヨウミの、期待を裏切らない質の高さ、バランスの良さ、豊かな味わいの溢れ出す、評価の高い赤ワインです。

カーメルのシングルヴィンヤード・ワインは、例えばイスラエルの最も名誉あるワイン品評会Eshkol Ha’zahavではカベルネやこのシラーズが金賞を受賞していますし、イギリスの権威あるデキャンターでも長年に渡って数々の賞を受賞しています。

カヨウミという、日本名(?)とも思えるような名前は、ユダヤ教の聖典であるタルムードの時代に起因するとも言われる古い名前なんですね。
この名前の付いたカヨウミワイナリーは、カーメルが所有するイスラエルで最も古くかつ最大のワイナリーであるジフロン・ヤーコブやリション・レジオンと肩を並べ、さらにヤティール・ワイナリーと共に高品質ワイン造りを主眼とした、2つの最新鋭のブティック・ワイナリーの1つでもあるのです。

シラーズ カヨウミ2012 の味わい

この赤ワインはWA2017にて91ポイントを獲得していますし、フランスの品評会でも金賞を受賞している、

評価の高い赤ワインです。

抜栓と同時に果実香が溢れだし、早くも凄い味わいへの期待が膨らみます。そして微かに樽香、ミントの香りが交じり、酸味は控え目ですが、奥の方からふくよかで優しい渋みがゆっくりと湧き上がって、厚みのある味わいが広がります。

甘味は抑えめで、幾分苦みを感じるビターチョコのイメージ。そうですね。これは『少し待て!』と言うサインでしょう...

それでも徐々に隠れていた味わいが顔を出しては交じり合うようになり、ほのかな果実の甘味、チョコレートの香りがバランス良く重なり始めるのです。苦みは後ろに退いて、溢れんばかりのふくよかな味わいが奥から突き上げて来ます。

さらに飲み続けていると、これでもかとばかりに存在感を見せていた、厚みのあるふくよかな味わいが少し後ろへ下がり、適度の酸味が顔をのぞかせては品良く味わいを引き締めて、落ち着いてとても調和の取れた味わいへと収斂してゆくのです。

肉料理との相性は抜群

飲んでいる間にもいろいろな顔を見せる豊かな味わいが、肉料理なら何でも合いそうな雰囲気を漂わせています。

油がしたたる濃厚なステーキにも負けない厚みのある味わい。一方、調和の取れた味わいが主張し始めると、さっぱりとした豚でも鶏でも合いそうですし、甘味を抑えた柔らかなタンニンの渋みが顔をだすと、『血の香りのするジビエでも、あるいはラムでも大丈夫!』と言っているようで、恵比寿のイスラエル料理店で良く食べる、ラム肉をしっかりとトッピングしたフムスが目に浮かぶのです。

ワインのダイヤモンド

ワインを口に含んだ時に何か結晶の塊に触れた感触が残りましてね。コルクを良く見てみると、確かに結晶が付着しています...

そうです。これはブドウの成分のひとつである酒石酸とカリウムが結合してできた酒石ですね。酒石がでているワインは『質の高いワイン』とも言われていまして、ヨーロッパでは『ワインのダイヤモンド』とも呼ばれているそうです。

こんなところでもワインの質の高さを主張しているようで、何とも楽しみに溢れた味わいの広がるワインなのです。


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『カーメル・シングルヴィンヤード|シラーズ・カヨウミ【高級フルボディ赤ワイン】』