イスラエルワイン|プサゴットワイナリーのシラーズ
- 2015.01.06
- イスラエルー赤ワイン
- シラーズ, プサゴットワイナリー
ブティック・ワイナリーの活躍:プサゴットのシラーズ
イスラエルのワイン業界は、ユニークなワイン作りを続ける
ブティック・ワイナリーの存在が特徴の一つであり、
2015年もまずはこのブティック・ワイナリーで始めようと思い立ちます。
そして選びましたのがプサゴットで、
ボトルはエチケットも華やかなシラーズ2011。
プサゴット・ワイナリー:
イスラエル最大のワイン生産地域であるショムロン地域にあり、
エルサレムから北へ25kmほどのヨルダン川西岸地区丘陵地帯
の頂きに位置しています。
イスラエルにおけるシラーズの位置づけとその味わい
イスラエルでのシラーズの収穫量はカベルネ・ソーヴィニョン、
カリニャン、メルロに次いで第4位を占め、
中核の品種の一つになっていると言えるでしょう。
ボトルを開けると、 色は赤味がかったルビー色。
透明感があり、キラキラと輝きを放って魅力的です。
華やいだ色合いとは裏腹に、 しっとりと落ち着いた雰囲気の樹木の香りや樽香が漂い、
微かにヤニの香りも混ざります。
粘性がすごく、 ワインの涙がゆっくりとグラスの内壁を垂れ落ちます。
口に含むとまさに絹のように滑らかな口当たり。
つるりと軽やかに喉を流れ落ちた後からは、 豊かな森の香り、湿った土壌の香り、
柔らかくもスパイシーな香りが湧き上がります。
スパイシーな刺激がゆっくりと散り始めると、
代わって華やかな果実香が姿を現し始めます。
室温が16℃と少々低めですから、 もう少し温度が上がると、
閉じ込められている果実味が一気に解き放たれそうな気配です。
酸味、渋み、いずれも控えめで主張せず、
心地よい滑らかな果実風味を演出していて、
フルボディの骨格を十分に感じさせるものの、
今までのシラーズでは経験した事のない、
濃縮感、重厚感、芳醇さなどとも違う、
滑らかな気品と奥深さを醸し出しています。
収穫から3年半が経って若やいだジューシーさは消え、
今が成熟した味わいを見せている時期のようで、
新年早々ちょっとすごい味わいじゃありませんか。
プサゴット・ワイナリーはこちら。
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