ティシュビのちょっと贅沢なデイリーワイン
- 2015.10.02
- イスラエルー赤ワイン
- ティシュビ、テーブルワイン、メルロ
価格帯からするとデイリーワインと呼べるかどうか微妙ですが、
ティシュビのエントリーワインであるヴィンヤーズ・シリーズは、
どれを飲んでもその素晴らし味わいに魅了されるばかりです...
ティシュビ・ワイナリーは、
イスラエルの短い近代ワインの歴史の中で、
120年以上も続くもっとも古いワイナリーの一つです。
1882年にティシュビ・ファミリーがイスラエルへ移住した後、
イスラエルワイン近代化の歴史を語るに欠かせない
エドモン・ド・ロスチャイルド男爵によって創設された
カルメル・ワイナリーで働く事となり、
男爵との深い関わり合いの中でワイン造りを始めるようになります。
そして独立して始めたワイナリーは、
男爵にちなんでバロン・ワイナリーとも呼ばれています。
ティシュビのワインにはそんな歴史の香る雰囲気が漂っていて、
もちろんヴィンヤーズ・シリーズのワインも、
単にワインの味に留まらない、
そんな時の流れをも感じさせてくれるのです。
そんな中で今回ご紹介しますのはメルロ 2014。
柔らかな土の香りや干し草を思わせる香りが漂い、
色は赤味がかった明るい赤紫色をしています。
そしてプラムやチェリーの果実風味にとてもマイルドな口当たり。
適度の酸味と渋みのバランスの良さが光っていて、
ミディアムボディの軽やかな味わいながらも、
最初から全く癖のない、落ち着いた、穏やかな味わいを見せています。
華やかさはありませんが、豊かさを漂わせ、マイルドで角が無く、
柔らかで芳醇な味わいが広がります。
そして時間の経過と共に味わいに豊かさが増していくのですが、
これからどんどん良くなることを誇示しているかのようで、
もう1年もしたらとてつもない美味しさが楽しめそうな、
そんな予兆を漂わせています。
親しみやすく飲みやすいメルロで、
肉料理にも魚料理にも合いそうですから、
家族や友人と日々の豊かなひと時を彩るに最高の1本でしょう。
ティシュビ・ワイナリーのワインはこちらから: 『ティシュビのワイン一覧』
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