『ミンスクの台所』とワイン発祥の地
*ベラルーシ料理
友人達と『ミンスクの台所』でベラルーシ料理を堪能したのですが、
この店で用意しているワインはグルジア産とモルドバ産。
グルジアもモルドバも、そして店のオーナーの国であるベラルーシも、
1991年のソ連崩壊で独立した国々です。
*去年の3月に日本ではグルジアからジョージアに呼称を
変えたので、以後ジョージアと記します。
ワイン漬けのニシンとビーツの前菜
*ワイン発祥の地
この辺りはワイン発祥の地として知られていて、
ジョージアは1987年にカラミ遺跡の出土品が調査され、
8000年前からワインを造っていたと認定されています。
ジョージアを代表するムクザニを飲んでみましたが、
固有種の葡萄によって作られ、
果実味の香りが渋味や酸味とも良く調和した、
とても飲みやすい印象でした。
『イスラエルワインと似てるでしょう... 』と、
オーナーのヴィトリアさんが声を掛けます。
*モルドバ共和国のワインの歴史
一方のモルドバ共和国だって負けていません。
やはり世界最古のワイン生産地域の一つと言われていて、
こちらも紀元前3000年頃には
すでにワインの生産がおこなわれていたとか。
モルドバを代表するプルカリを飲んだのですが、
このプルカリこそが1878年のパリ万国博覧会で金賞に輝き、
モルドバを一躍ヨーロッパに知らしめた
きっかけを作ったワイナリーなのだそうです。
*さてイスラエルワイン...
ここまで来るとイスラエルワインの影が薄くなりそうですが、
イスラエルも歴史的にはこれら地域の一角であり、
旧約聖書にもワインの記述がある、4000年以上の歴史を誇る国。
2013 年 11 月のことですが、
イスラエル北部カナン地方にある廃虚宮殿の敷地内で
3700年前の大きなワインセラーを発掘したとのニュースが流れました。
ワインの醸造設備としては最古のもので、
ワイン製造の初期のルーツがうかがえる発見と言われています。
*ワイン発祥の地巡りワイン会...
ミンスクでは持ち込み料を払えばワインの持ち込みも可能ですから、
ジョージアにモルドバ、そしてイスラエルワインを加えて、
『ワイン発祥の地巡りワイン会』なんてやって見たくなりますね。
ベラルーシの家庭料理が良く似合いそうじゃありませんか。
サバ、サケ、ニシンの燻製
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