プサゴットのワインメーカーとセパージュ|エドム2013
- 2015.09.25
- イスラエルー赤ワイン
- プサゴット、エドム、セパージュ、カベルネ、メルロ
先日取り上げた、入荷したまましばらく放っておいたプサゴットの、
もう片方の話になるのですが、
今回はエドム2013 のセパージュについて。
こちらはブレンドの内容がちょっと変わったなんてものじゃありません。
2012年まではカベルネ・ソーヴィニョンが中心でしたが、
この2013年からはメルロが主体になっているじゃありませんか。
エドム2012:
カベルネ・ソーヴィニョン 60%
カベルネ・フラン 19%
メルロ 6%
プティ・ヴェルド 5%
エドム2013:
メルロ 63%
カベルネ・ソーヴィニョン 16%
プティ・ヴェルド 11%
カベルネ・フラン 10%
どうやら新しいワインメーカーが着任し、
この人の意向でセパージュを変えたようです。
ついでにエチケットも全く新しくなっています。
プサゴットを代表する1本であり、
高い評判を勝ち得ているエドムなのですが、
ここまで内容を一新するとはずいぶん大胆な話です。
さて、その味わいは...
色は光を通さない濃い赤紫色でまったりとした雰囲気を漂わせ、
柔らかな刺戟と共に控えめな酸味と渋みがゆったりと広がり、
濃縮感漂うマイルドで濃厚な味わいです。
余韻に優しいハーブの香りやシダの香りが折り重なり、
少し湿り気を伴った奥深い森の香りを連れてきます。
そして少し時間が経つと、
酸味に幾分透明感も漂い始め、
バランスの良さと共に
驚くほど芳醇な大粒の果実風味が豊かに広がり始めます...
これは凄い!
柔らかな酸味、渋み、何とも心地よい果実風味、余韻に流れる刺激、
これらがバランスよく一つになり、
しっとりとした重たさも感じさせながら、
まろやかで、芳醇で、豊かな味わいが広がります。
さらにこれにアルコール香も加わって、
一層の優雅さを掻き立てます。
従来のカベルネを中心とした気品ある味わいも良かったのですが、
このメルロ中心の、柔らかな広がりを持つ優雅なエドムも良いですね。
飲み頃は...などと考えるより今を楽しむだけで十分な
素晴らしい味わいで、
ずっと飲み続けていたい誘惑に駆られます...
新しいワインメーカーを迎え、
新たなプサゴットが始まるようで目が離せません。
このエドム2013 をお試しなる方はこちら。
カベルネ・ソーヴィニョン主体のエドム2011 についてはこちら:
『誰もが高く評価するプサゴットのエドム』
イスラエルのワインはこちら:『イスラエルワイン専門の通販サイト-IJCMドットコム』
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