最も古いワイナリーの一つが造るテーブルワイン
- 2015.10.30
- イスラエルー赤ワイン
- ティシュビ、テーブルワイン、シラーズ、シラー
イスラエルにおけるシラーとシラーズ
ティシュビがイスラエルの近代ワインの歴史の中で
最も古いワイナリーの一つであることは触れましたが、
その歴史を匂わせながら、エントリー・シリーズでさえも、
いずれも素晴らしい味わいを放っている事に魅了させられます。
そして今回は、カベルネ、エメラルドリースリング、メルロと続き、
最後になりましたがシラーズについて。
イスラエルでは、ブドウの木(クローン)がどこから持ち込まれたか、
あるいはワインの作りがフランス・スタイルか、
ニューワールド・スタイルか等々で
シラー/シラーズの名前を使い分けている、
と言う話を以前にご紹介しました。
ティシュビ ヴィンヤーズ シラーズ 2014
...と言う訳で、名前がシラーズですから、
色合いは濃くタンニンは少なめ、
濃密な味わいで甘い香りも漂う味わい...
そんなイメージを抱きながら、
今回開けましたのがティシュビ ヴィンヤーズ シラーズ2014。
色合いは明るさも漂う透明感のある紫がかった赤紫色。
香りはまだ閉じていて、少しツンと来る樽香が流れます。
ヴィンテージが2014年の、どことなく若々しさも漂わせながら、
澄んで心地よい酸味ベースの味わいがすっきり感を醸し出していて、
後から控えめながらも徐々に広がる
柔らかな渋みとのバランスもとても良いですね。
さらに一年くらい経った味わいを試したくなるような、
そんな期待感が膨らみます。
シラーに近い、ナイーブなシラーズ
心地よい透明感のある酸味の広がりが、
何となく薄味のフランス料理を思い起こさせます。
最初のイメージとはずいぶん異なって、
名前はシラーズですけれど
これはシラーに近い味わいと言った方が良いかもしれません。
酸味ベースのあっさり感がとても魅力的で、
ナイーブなシラーズと呼びたくなるような、
繊細な味わいが広がるのです。
日々の食事と共に、こんなデイリーワインを楽しめるなんて
素晴らしいじゃありませんか。
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