ブドウの収穫地：イスラエル北部のガリラヤ地方とゴラン高原。
ヴィンテージが2009から2010に代わり、何故かボトルが『 開けて見て 』と誘って
いるように思えて、『それでは』と飲んでみますと、これが実に素晴らしい味わい
で．．．
とにかく香りのすごい事。栓を抜いた途端にチェリーやプラムの果実香が豊かに湧
き上がります。鼻を近づけると、微かにゴムや松脂の香りも交ります。
色は濃いルビー色。粘性もすごく、幾筋も涙がゆっくりと流れ下ります。
抜栓直後は酸味、渋みがまだ少しバラバラの印象ですが、直ぐにもバランスが良く
なることが感じられる豊かな味わいです。
そして30分ほど経過した頃 （抜栓後、これくらいは待った方が良いでしょう）、軽
めの味わいですが渋み、酸味、果実味、スパイシーな刺激、これらが淡く交り合った
バランスの良さを見せ始めるのです。
適度の渋み、柔らかな酸味に、変に媚びる事のないほのかな果実の甘みが控えめに
重なり、品の良い、大人の落ち着いた雰囲気の味わいが流れます。
軽すぎず、重すぎず、ちょうど良いバランスに余韻に長く続くタンニンの柔らかな
刺激も良いですね。
このカベルネは収穫から４年目頃の、今の味わいが良さそうです。
※イスラエルで最も古いワイナリーの１つである
ティシュビ・ワイナリーもハイファ・ビンヤミナ地区に拠を構えています。
