ジュディアンヒルズのテロワール香るプサゴットのエドム
ジュディアンヒルズ
イスラエルと言いますとゴラン高原が知られていますが、
ジュディンヒルズも高品質ワインを生み出す注目の地域です。
エルサレムの南西側に位置し、標高が概ね900m位までの丘陵地帯で、
4,000年以上も前の古代からワイン作りが行われてきたところです。
土壌は凝灰岩や石灰岩の石で覆われていて水はけがよく、
日中の暑さと涼しい夜間との寒暖差が特長です。
地中海から吹く冷涼な空気が丘陵を流れては暖かな空気と混じり合い、
イスラエルでは珍しい霧の発生の多い環境を作り出しています。
この霧が気候を穏やかにし、複雑な土壌と共に、
地域の複雑味豊かなワインの味わいに貢献しているのです。
今やイスラエルの5大ワイン作り地域の一つにも挙げられていて、
この地域だけで30近いブティックワイナリーが活躍していますが、
先駆けとなりましたのはイスラエルの高級ワインの代名詞とも言える
ドメーヌ・デュ・カステルや、今回のプサゴットなど。
さらにカルメル・ワイナリーやヤティル・ワイナリーの葡萄畑もありますし、
クロ ド・ガット、ツオラ、エラ・バレー...などなど、
名だたるワイナリーが葡萄畑を構えています。
そうそう、イスラエルの名高いワイン評論家ダニエル・ロゴヴ氏が
イスラエルのトップ10ワイナリーをランク付けしたときに、
トップ6の内の4つをこのジュディアンヒルズから選んだ事もありました。
プサゴットのエドム
そんな環境の中で育まれたプサゴットのエドム2013。
メルロ63%、カベルネ・ソーヴィニョン16%、 プティ・ヴェルド11%、
カベルネ・フラン10% のブレンドです。
どっしりと重たい赤紫色の光りを放ち、
幾分スモーキーな樽香、
そしてジュディアンヒルズのテロワールを匂わせる香りに、
余韻に漂う優しいハーブの香りやシダの香りが折り重なり、
少し湿り気を伴った奥深い森の香りを連れて来ます。
バランスの良さと共に重心の低い芳醇な果実風味が心地よい一方で、
時間の経過と共に溶け込んでいる様々な味わいが顔を出しては、
複雑味豊かな質感を漂わせながら、
躍動感溢れる艶やかな味わいを見せるのです...
何ともバランスの良い、まろやかで、芳醇で、豊かな味わいの、
そしてジュディアンヒルズの特徴を存分に感じさせる魅惑の1本です。
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