熟成感溢れるちょっと贅沢なプサゴットのシラーズ
- 2015.09.11
- イスラエルー赤ワイン
- エドム, シラーズ, プサゴット
入荷したまま、しばらく放っておいたプサゴットのワイン。
開梱すると、華やかなエチケットのシラーズが
『お久し振りでした!』とばかりに顔をだし、
隣からはちょっと洒落た新しいエチケットに身を包んだエドムが、
こちらも重厚感たっぷりの顔を覗かせて、
俄然華やかで存在感に満ちた空気が漂います...
魅惑的なエチケットのエドムも気になりますが、
懐かしさを振り撒いて言い寄るシラーズにまずは軍配が上がります。
栓を開けると、熟したプラムの香りにツンと来る樽香、
熟した果実香が微かに甘味も伴って漂い、濃厚な味わいを予感させます。
心地よいタンニンに柔らかで十分な広がりを見せる刺激が重なり、
これに控えめながらも適度の酸味と甘みがバランスよく交り合います。
さらに全体をアルコール香が優しく包み、
極め細やかで洗練された味わいの漂う、
何ともバランスの良いたたずまいを見せています。
ヴィンテージから4年程経ち、ちょうど飲み頃なのでしょう。
抜栓直後から楽しめますが、30分~1時間は置いた方が良さそうです。
熟成した口当たりにたおやかな果実香、果実風味が広がり、
幾分タンニンが控えめになり、さらに柔らかな風味が広がります。
余韻に流れる微かにピリッと来る刺激が口元を引き締めて心地よく、
ワインだけで楽しみたくなる、優雅でちょっと贅沢な時間が流れます。
このように熟成感溢れ、かつ洗練された味わいで、
タンニン豊かなマッチョなシラーズではありませんから、
脂のたぎる料理はちょっと合わないかも知れません。
もう少し脂身の少ない料理が良さそうで、
普段あまり口にすることはないのですが、
何故か鴨料理が脳裏に浮かんだりします。
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