飲み頃を計る（２）- セガル BEN AMI メルロ｜ブドウ収穫地：ガリラヤ地方

ヴィンテージは2012年。前回も優しい味わいで悪くは無かったのですが、収穫から
２年目が過ぎた味わいを見てみる事にします。

一口目は少し刺激や酸味が強く出るものの、これを抜けると滑らかな口当たりに適度
の渋み、軽やかで透明感のある果実風味が広がります．．．さらに少し落ち着くと、
ロースト香、そしてジュデアンヒルズの土地柄でしょうか松脂にも似た樹木の香りや
シダの香り、森の下草の香りが漂います。
マイルドな刺激や渋みに心地よい酸味が加わり、さらに余韻に広がるチェリーやプラ
ムなどの様々な果実風味に幾分甘みも重なるようになって、とても軽やかで柔らかな
飲み心地が広がります。

柔らかな酸味が新鮮さを醸し出し、ほのかに香る果実の甘みと共に味にメリハリと輝
きを添えて、これは美味しい。後から広がる軽やかな果実風味が魅惑的で、前回より
も今の方がかなり良いですね。
ミディアムボディの軽やかな味わいの中にも奥深さが漂い、幾分野性味も感じさせる
メルロで、どうやらこのBEN AMI メルロは収穫から２年を経たあたりからがお薦め
のようです。