ちょっと聞き慣れないフレンチ・リースリング?

ちょっと聞き慣れないフレンチ・リースリング?

*ティシュビ・ワイナリーから届いたワイン
これはティシュビ・ワイナリーのフレンチ・リースリングの話で、
フレンチ・コロンバード50%とエメラルド・リースリング50%
のブレンドです。
おっと、またまた続く聞き慣れないフレンチ・コロンバード...

これはフランスのガスコーニュ地方の品種が
カルフォルニアに持ち込まれたものだそうで、
何と、現在ではカリフォルニアにおける白ブドウの中で
第2位の生産量を占めているとのこと。

*カリフォルニアからイスラエルへ
イスラエルのワイン造りはカリフォルニアとも縁が深く、
1970年代初頭にカリフォルニアの醸造学教授がイスラエルを訪れ、
ゴラン高原がワイン生産に適した土壌と気候であることを指摘して、
これがイスラエルのワイン造り近代化の転換点になったと言われています。
この時依頼、カリフォルニアからは様々な醸造技術や
ブドウ品種が持ち込まれたようですから、
そんな中にフレンチ・コロンバードもあったのでしょうね。

そしてもう一方のエメラルド・リースリングですが、
ブログでも何度かご紹介している通り、
1950年代にカリフォルニアでリースリングとミュスカデルを
交配してできた品種。
やはりこれも1970年代後半にカリフォルニアから
イスラエルに持ち込まれたものです。

フレンチ・コロンバードもエメラルド・リースリングも、
共にカリフォルニアから渡ってきた品種なんですね。

*フレンチ・リースリングの味わい
さて、これでようやく一つになりましたフレンチ・リースリング。
色は薄い黄金色をしていて、やや辛口の味わいで、
アプリコットやライチなどの果実風味と共に、
軽やかで爽やかな酸味が心地よく、
食前酒にぴったりの口当たりです。

魚のカルパッチョなど、前菜と共に楽しめる明るさがあって、
あるいはチーズ味などと一緒ですと、
少し味わいに厚みやまろやかさも加わって、
これまた美味しい味わいを醸し出すのです。

オフ・ドライのほのかな甘味と爽やかな酸味が折り重なり、
エメラルド・リースリングとフレンチ・コロンバードが
交互に顔を出すような軽やかさで、
ちょっと心憎い振る舞いじゃありませんか。

 

ティシュビ・ワイナリーのワインはこちらから: 『ティシュビのワイン一覧